一筋縄ではいかない!ガンコで気難しい映画人たち

一筋縄ではいかない!ガンコで気難しい映画人たち

俳優も監督も、突き詰めれば映画作りの職人。職人ゆえにポリシーを持って仕事に臨むため、中にはいろいろと気難しさや面倒くささが絶えないエピソードも…
そうした、ガンコな映画人を紹介。

エージェント不在ゆえにアポ取りも一苦労!?なビル・マーレイ
『ゴーストバスターズ』、『3人のゴースト』、『ロスト・イン・トランスレーション』などで知られる個性派俳優のビル・マーレイですが、彼が少々気難しい性格なのは業界内では承知の事実となっています。
一番の理由は彼がエージェントを持たないこと。ハリウッドで活躍する俳優は、エージェントが本人に代わって出演オファーを受けたりギャラ交渉を行ったりするのが常ですが、彼にはそうした人物がいないため、アポを取りたい側は本人を直接つかまえる必要があります。しかもそれがなかなかつかまらず、これまた一苦労だとか。
出演映画のチョイスも厳しく、中でも予算を投じたブロックバスター映画への出演には興味を示さないのが特徴。
2016年にリブートされた『ゴーストバスターズ』も、元々はオリジナルメンバーによるシリーズ第3弾として始動予定でしたが、マーレイが出演に際して意欲的になったり渋ったりを繰り返しているうちに流れた経緯があります。
今回のリブート版にマーレイはゲスト出演していますが、これも当初は出演を拒んでいましたが、「イヤミな性格を持つ人物の役なら」という条件を出してようやく実現にこぎつけました。
そんなあまのじゃくな性格のマーレイですが、一方で通行人にサプライズ的なファンサービスをしており、SNSではたくさんの目撃談がアップされています。

徹底した役づくりにこだわるダニエル・デイ=ルイス
アカデミー賞の主演男優賞を3回受賞しているイギリスの俳優、ダニエル・デイ・ルイス。その名誉の裏にあるのは、彼が費やす徹底した役づくりです。
重度の脳性麻痺患者である実在の画家クリスティ・ブラウンを演じた『マイ・レフトフット』では、ブラウン本人になり切るために自身も左足だけを使い車椅子で生活すれば、プロボクサーを演じた『ボクサー』では役づくりに3年かけ、その期間中のスパーリングで鼻骨骨折してしまうほど。
3度目のオスカーを得た『リンカーン』でも、リンカーン自身が書き残したものを読んだり、リンカーンの妻を演じたサリー・フィールドと19世紀当時の文体で綴った文通を4カ月間行っています。
そうした彼のこだわりを聞くと、気軽にポップコーンを食べながら鑑賞するのが申し訳なく思えてきます。

出演作激減の理由はワガママにあり?シャロン・ストーン
『氷の微笑』や『硝子の塔』などで1990年代のセックスシンボルとして人気を博した女優のシャロン・ストーン。
そんな彼女、2000年代以降は目ぼしい活躍が減っていますが、その理由として撮影態度のワガママぶりが取り沙汰されています。
『ボローニャの夕暮れ』などで知られるイタリアの映画監督プピ・アヴァティの低予算映画に出演したシャロンは、その際に撮影に要するものを大量にリストアップしてきたり、気に入らないテレビクルーを目にすると撮影を中断してセットを離れるといった行動を起こしていたことを、監督本人に暴露されてしまいました。
いい環境で仕事に臨みたいのは人の常。だからこそストーンの行動も本人からすれば演技をしたい上での必須条件だったのかもしれません。

面倒くささでは天下一品!? スタンリー・キューブリック監督.
大物になればなるほどガンコなエピソードが出てくるのは映画監督も同じ。その筆頭ともいえるのがスタンリー・キューブリックでしょう。
彼の面倒くささを物語るエピソードはあまりにも多すぎるため、箇条書きにて。
◆『2001年宇宙の旅』の日本版ポスターを、「色味が気に入らない」として彼が住むイギリスで刷り直させた。
◆『シャイニング』の撮影で、主演のジャック・ニコルソンが狂気的な顔になる2秒程度のシーンに約2週間、テイク数も190以上かけて撮影した。
◆翻訳家の戸田奈津子が手がけた『フルメタル・ジャケット』の日本語字幕を、一度英文に訳しなおしてチェックした末にダメ出しをして、翻訳担当を監督の原田真人に替えさせた。
◆アメリカ人でありながらイギリス在住のキューブリックは極度の出不精ゆえ、打ち合わせなども渡米せずにスタッフをイギリスに来させた。プロデューサーを務めた『A.I.』では、監督のスティーヴン・スピルバーグと直接会うことなく、打ち合わせを互いの自宅を結ぶ電話でのみ行った。
◆直接脚本に関わってない作品でも、自身の名を脚本のクレジットに入れようとした。『スパルタカス』では、赤狩りの影響で名前を出せなかった脚本担当のダルトン・トランボの代わりに自分の名を出そうとした。

ガンコゆえに面倒くさいのか、こだわるゆえにワガママなのか。どうとらえるかは人それぞれでしょうが、観客としては1本でも楽しめる映画を作ってもらいたいところです。

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