2016年秋最大の話題作『スーサイド・スクワッド』の監督デヴィッド・エアーとは?

2016年秋最大の話題作『スーサイド・スクワッド』の
監督デヴィッド・エアーとは?

9月10日に日本で公開される『スーサイド・スクワッド』。
DCコミックスに登場するヴィラン(悪役)がチームを組んで戦うという、2016年秋シーズン公開の映画の中でも最大の話題作と言っても過言ではないでしょう。
この作品の監督はデヴィッド・エアー。これまでにリアリスティックな内容の作品を多数手がけてきた人物です。
そんな、彼のフィルモグラフィーをひも解いていきましょう。

アメリカ海軍にも所属していたデヴィッド・エアー監督
1968年にイリノイ州で生まれたエアー監督は、10代の時に全米でも犯罪事件が多い地区とされるロサンゼルスのサウス・セントラルに移住したことが、彼のアイデンティティを形成しました。
そして18歳のときに米海軍に入隊し、潜水艦乗組員として活躍。その経験を生かし、除隊後は『U-571』で脚本家デビューします。
監督デビュー以降は、警察の内面や倒錯する善と悪の関係などをテーマにした硬派な作品を中心に手がけています。

『トレーニング デイ』(2001年)
エアーが脚本と製作を担当したクライムドラマ。汚職にも平気で手を染めるロサンゼルス市警の刑事アロンゾと、配属されたばかりで彼の下に就くこととなった新人刑事ジェイクの最初のトレーニングデイ(訓練日)を描きます。
アロンゾを演じたデンゼル・ワシントンが、アカデミー主演男優賞を受賞しました。
劇中に登場するストリートギャングは実際のギャングたちで、その大半がエアーの知人でした。

『バッドタイム』(2005年)
脚本家として活動していたエアーの監督デビュー作。
ロサンゼルスのサウス・セントラルを舞台に、湾岸戦争から帰還して警察官の採用試験を受けようとする退役軍人とトラブルメーカーの友人が、ドラッグや銃取引にまつわる事件に巻き込まれていきます。
戦場でのトラウマにより普通の生活が送りにくくなった元軍人の苦悩など、元海軍兵だったエアーの体験も踏まえたハードな人間ドラマとなっています。

『エンド・オブ・ウォッチ』(2012年)
犯罪事件が多発するロサンゼルスのサウス・セントラル地区を巡回パトロールする警官たちの日常を、全編手持ちカメラ映像で緊迫感たっぷりに描写します。
エアー監督は本作の脚本を6日間で書き上げ、ロス市警の全面協力で撮影されました。
なおタイトルの「エンド・オブ・ウォッチ」とは、“警官の勤務時間終了”と“殉職”という2つの意を持つ警察内の隠語を指します。

『サボタージュ』(2014年)
麻薬取締局の敏腕チームが、麻薬組織のアジトから大金を強奪したことに端を発する信頼と裏切りを、ハードタッチに描きます。
アーノルド・シュワルツェネッガーが、それまでになかった闇を抱えたアンチヒーロー的なチームリーダー役を演じ、新境地を開拓しました。

『フューリー』(2014年)
第二次世界大戦末期に、“フューリー”(=激しい怒り)と命名された戦車でドイツ軍に立ち向かったアメリカ軍兵士5人の死闘を描いた戦争アクション。
戦車という緊迫した密室を中心に、“疑似家族”にも似た関係を築く5人を描きつつ、正義と悪の見境が付かなくなるという戦争の実態を描いています。

『スーサイド』の続編はあるのか?そしてデヴィッド・エアーの続投は?
そして最新作となる『スーサイド・スクワッド』。本国アメリカでは大ヒットとなりましたが、その内容から賛否も分かれています。
DCフィルムズ・ユニバースとして続編はあるのか?現時点では発表されていませんが、少なくともエアー監督本人は続編製作への意欲を見せているだけに、期待したいものです。

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