俳優ライアン・レイノルズの、ブレイクまでの長い道のり

俳優ライアン・レイノルズの、
ブレイクまでの長い道のり

マーベルコミック原作の人気作『X-MEN』シリーズのスピンオフとして制作された『デッドプール』。日本でも2016年6月に公開され、「R15+」というレイティングながらも、見事大ヒットしました。
この作品で主人公のデッドプールを演じ、さらにプロデューサーも務めたのが俳優のライアン・レイノルズ。
この作品で彼のことを認識したという方も多いと思われますが、実は日本でも彼出演の映画はいくつも公開されています。が、そのほとんどが日本はおろか、中にはアメリカでも芳しくない成績に終わっていたりするのです…
せっかくなので、そんなライアン・レイノルズの過去の主だった出演作を振り返ってみましょう。

《『デッドプール』にたどり着くまでのアメコミ作品》
『ブレイド3』(2003年)
以前は演技派俳優の地位を確立していたのに、いつのまにか“黒い中学生”の異名を持つアクションスターとなった、ウェズリー・スナイプス演じるマーベルコミックキャラクター、ブレイドの活躍を描くシリーズ第3弾。
ライアンはブレイドの相棒ハンニバル・キングとして登場していますが、もう一人の仲間であるジェシカ・ビール演じるアビゲイルばかりが強く印象に残ることになってしまいました。

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009年)
『X−MEN』の人気キャラ、ウルヴァリンを主人公にしたスピンオフ。この作品ですでにライアン演じるデッドプールが登場しています。
これは元々、デッドプールの単独主演作品が企画としてあったものの、やはり時期尚早と判断された末に、“顔見世”の意味を込め、悪役として出演させたという経緯からでした。
しかしフタを開けると、映画の出来自体が良くなかった上に、デッドプールというキャラのあんまりな扱いに、ライアン自身「失敗だった」とコメントしています。
しかしこの教訓を糧に、彼は本当に作りたい『デッドプール』のビジョンを確立していくことになるのです。

『グリーン・ランタン』(2011年)
マーベルと並ぶアメコミの雄のDCコミックのキャラクター、グリーン・ランタンの実写版。
満を持してのタイトル・ロールに臨んだライアンでしたが、キャラクターになじみの薄い日本はもちろん、本国アメリカでも目も当てられない程の大惨敗を喫してしまいました。
『デッドプール』で、「緑のコスチュームだけは勘弁してくれ」と叫ぶシーンの元ネタがここにあるのは言うまでもないでしょう。
ライアン本人にとっては黒歴史の一本になってしまいましたが、後に再婚することとなる共演者の女優ブレイク・レイブリーと運命の出会いを果たすきっかけとなった作品でもあります(ちなみに彼の最初の結婚相手は、今や大女優となったスカーレット・ヨハンソン)。
ちなみにグリーン・ランタンは『バットマンvsスーパーマン/ジャスティスの誕生』に端を発する“ジャスティス・リーグ”構想に欠かせないキャラなため、2020年にリブートされることが決定しています(ただ、ライアンの再登板はないでしょうが…)。

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D』(2013年)
同僚に裏切られ命を落としてしまった警官(ライアン)が、現世で悪事を働くゴーストを取り締まる組織「R.I.P.D.」の捜査官として活躍するバディアクション。
この作品もコミックが原作となっていますが、『ゴーストバスターズ』と『メン・イン・ブラック』を足して2で割ったような世界観に新鮮味が感じられなかったのか、製作費 1億3,000万ドルに対し、興行収入約2,500万ドルという同情の余地ナシの結果に…

《大ヒットには至らずも、佳作として評価すべき出演作品》
『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(2007年)
100万ドルの賞金が賭けられたマジシャンをめぐり、殺し屋たちとFBIが繰り広げるバイオレンス・アクション。
ベン・アフレック、アンディ・ガルシア、レイ・リオッタといった錚々たる面々が出演する中、ライアンは主役ポジションのFBI捜査官を熱演しています。

『アドベンチャーランドへようこそ』(2009年)
1980年代のさびれた遊園地を舞台に、青年のホロ苦いひと夏の恋を描いた青春ドラマ。
日本ではDVDスルーとなりましたが、後に『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞候補となるジェシー・アイゼンバーグに『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワートという人気若手スターが出演しています。
この作品でライアンは、妻帯者ながら浮気をしている、いかにもチャラい遊園地職員を演じています。

『デンジャラス・ラン』(2012年)
新米CIA工作員(ライアン)が、正体不明の武装集団に狙われた凄腕の元CIA工作員(デンゼル・ワシントン)と共に決死の逃亡を繰り広げるサスペンス。
アメリカでの興行ランキングでは7週連続トップ10入りのヒットとなりましたが、日本ではよくある内容のあらすじのせいか、イマイチな成績となってしまいました。

『黄金のアデーレ 名画の帰還』(2015年)
ナチスに奪われたグスタフ・クリムトが描いた世界的名画「黄金のアデーレ」の返還を求め、オーストリア政府を訴えたという女性マリア(ヘレン・ミレン)の実話を描いた人間ドラマ。
ライアンはマリアとともに裁判を起こす駆け出しの弁護士を演じていますが、あまり知的そうに見えないのが悲しいところ。

《そして『デッドプール』大ヒット後は…》
『セルフレス/覚醒した記憶』(2016年)
日本では9月公開予定のライアン主演最新作。
余命半年と宣告された大富豪が、自身の意識を若い身体に“転送”したことから巻き起こる闘いを描いた、近未来アクションで、ライアンは意識を転送された若い男性として八面六臂の活躍を見せています。

ほかにも、『テッド』や『荒野はつらいよ』といったセス・マクファーレン監督の下品コメディ映画にカメオ出演するなど、ジャンルを問わない活躍をするライアン。
『デッドプール』でようやく花開いた彼の今後に、要注目です。

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