夏だ!踊れ!最高のクラブ映画三選

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夏だ!踊れ!最高のクラブ映画三選

いよいよ梅雨明け宣言が発表され、夏本番が間近に迫ってまいりました。
夏と言えばフェス、クラブ、ライブと、音楽を聞いて身体を動かすのが、格段に楽しくなります。
映画でも、クラブシーンはついついワクワクしてしまうもの。
今回は、クラブシーンに重点を置いた三作品を紹介したいと思います。
これを観て、テンション上げて、今夏のテンション上げていきましょう!

① ヒューマン・トラフィック(2000/ジャスティン・ケリガン)
監督自身の自叙伝のような側面を持つ今作は、開放的な90年代の若者文化を軽快に描く、「悪い子ちゃん」の青春映画です。90年代を中心に流行したレイヴ(屋外や大型会場などで不定期に開催される音楽イベント)ブームを中心に描かれる今作では、気軽に使用されるドラッグや飲酒シーンがとにかく多く、享楽的であった時代を感じさせます。

【解説】
ジーンズショップで働く青年ジップ(ジョン・シム)は、いつもたくさんの悩みを抱えています。元恋人は彼の店にたびたび訪れては今の恋人を見せびらかし、娼婦をしている母は、毎夜のように家に男を連れ込んできます。さらに、ジップ自身はドラッグのやり過ぎでEDになってしまったようでした。
そんな彼の友人たちもまた、日々の生活に鬱憤を溜めて生きていました。そんな彼らの発散場所こそ、週末に開かれるレイヴ・パーティーでした。

この時代に一大ブームを巻き起こした「トレイン・スポッティング」の影響をひしひしと感じる今作は、テンポの速さと派手なBGM、それにシャレにならないドラッグ・ジャンキーが特徴的です。
また、レイヴが舞台だけあって、とにかく飲んで歌って踊って騒ぐシーンの連続で、思わず身体が動いてしまうくらいにハイテンションです。仲間を呼んで、お酒を飲みながら、動きまわれるくらい広い部屋で鑑賞したい映画です。

② EDEN/エデン(2014/ミア・ハンセン=ラヴ)
前述したレイヴ・ブームとともに90年代から00年代にクラブシーンを席巻したのが、「フレンチ・タッチ」と呼ばれるムーヴメントです。現在に至るまで、クラブミュージックシーンのみならず、世界中の音楽シーンで不動の地位を持つダフト・パンクを筆頭にした、パリ発の音楽ジャンルであり、今作の主人公が夢中になるガラージ・ハウスもこのジャンルに属します。
監督は、カンヌ出品を皮切りに世界か注目を集める新鋭の女性監督ミア・ハンセン=ラヴ。そして今作の主人公のモデルは、彼女の実の兄です。

【解説】
大学生のポール(フェリックス・ド・ジヴリ)は親友とガラージ・ハウスのDJデュオ「cheers」を結成し、夜な夜なクラブを渡り歩いていました。人気もあり、友人たちも集まるクラブはまさに彼らにとってパラダイスでしたが、時の流れは彼らを徐々に大人にしていきます。そんな時の流れに取り残されたポールの、栄枯盛衰を描きます。

今作の最大の魅力は何といっても音楽。冒頭、パリ郊外の森の中のクラブからの帰り道に流れるタイトルバックから、観客の心を掴む魅力にあふれています。
クラブに行ったことのないひとでも、行ったような気分になれる音響と空気感に満ちた映像も素晴らしい。アルコールと煙草の匂い、スモークでぼやけた視界、目に痛いほどの照明とミラーボール、会話もままならないほどの爆音。視覚と聴覚のみの支配のはずなのに、まるで全感覚を奪われて、本当にクラブにいるような気分にさせられます。これは、実際クラブ遊びにうつつを抜かしてきたミア監督だからこそ取れた映像に違いありません。
また、ストーリーも、こういったクラブものには珍しく、痛いくらいにシビア。ただの音楽映画と侮って観る観客の横っ面をひっぱたくくらいには衝撃的な内容です。
そのうえで、身体が動いてしまうくらい素晴らしいセットリスト。公式ホームページでサウンドトラックの全曲を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

③ WE ARE YOUR FRIENDS(2016/マックス・ジョセフ)
昨今のクラブシーンで再注目の音楽ジャンルと言えばEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)。世界的に大規模なクラブ・イベントが幾つも開かれるほど大人気のEDMを題材にした音楽映画がこちら。
監督のマックス・ジョセフは新人ながら、主演にザック・エフロンを据え、さらには世界中の人気DJにカメオ出演を依頼するなど、映画の完成度は新人離れしています。今夏必見の音楽映画です。

【解説】
EDMのDJとして世界で活躍する夢を抱き都会に出たコール(ザック・エフロン)と仲間たちでしたが、なかなか大規模なイベントへのデビューが決まらず悩んでいました。そんな時、彼はカリスマDJのジェームズ(ウェス・ベントリー)に出会います。彼から音楽的指導を受け、日々成長していくコールの挫折と成功の連続を描く、青春映画です。

今作の魅力はEDMに、映像の懲り方です。特にクラブシーンでは、アニメーションや映像効果をふんだんに使用することで、まるでミュージックヴィデオのようなおしゃれさと自由さを見せています。また、現代のヒットチューンを詰め込んだようなセットリストも耳に心地よく、映画館の席で体が揺れてしまうこと間違いなし。
それでいてストーリーは超王道の青春映画です。誰を誘っても楽しめる、パワフルな夏映画がこちらです。

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